11日目 秋田→能代 初トラブル
午前3時半
スマホのアラームがなり、目覚める
…全然寝足りない
しかしタイムリミットが過ぎれば自動的に別プランになり、
500円近く値上がってしまう
そそくさ撤収を始め残った時間でコーヒーを飲んでからネットカフェを後にする
午前5時出発
今日は男鹿半島を経由して北上する
入道崎とその近くの水族館を見ます
道すがら24時間営業スーパーを見つけて朝食をとる
海近くの信号機の少ない県道を通り
男鹿市に入る
巨大ななまはげがお出迎え
街中を通り過ぎて山間部に入ろうとする頃
車道の交通量を鑑みて歩道に切り替えたところ
しばらくして前輪から伝わる感覚に違和感を感じ、タイヤを指で押してみる
あー、空気が漏れてる
タイヤを回して表面をチェックする
錆びきった何かのトゲが刺さっていた
すぐさま取り払う
幹線道路から外れてパンク修理をすることに
前後バッグ、ライトとサイコンを外し
車体をひっくり返して前輪を外す
タイヤを外してタイヤ裏にトゲの残りがないか確認
チューブに空気を入れて漏れる位置を確認
穴の周りにゴムのりを塗りパッチを当てローラーで圧着させる
最後にパッチのフィルムを外す…
上手くいかない、パッチが破れた
2枚目、成功
空気を入れ直す
あれ、まだ漏れる音がする…
穴2箇所空いてた?穴塞ぐ場所間違えた?
パッチ3枚目、接着
やっと完了
空気を入れ直して漏れが無いのを確認してタイヤをはめ直す
はぁ~
1時間近くかかってしまった
普段穴が空いたら使用距離的にさっさと交換してました
チューブは基本的にネット注文でしか手に入りにくいのでこの旅の間修理は必須になります
今日は早めに出たから時間には多少余裕があった
その時間でトラブルシューティングを実践できたと考えれば有意義、なのかな?
取り直して再出発
なまはげラインに入ると半島らしい道
アップダウンが激しくなってきた
あくせくしながら走り続けると海辺に着いた
漁村と時折食事処があるだけの田舎道
こんな所に水族館なんてあるの?なんて思っていると
カーブを過ぎた辺り、右手に駐車場が見えてきた
入館料1100円
なまはげダイバー…
凄い色
ぐて~、暑そうだな
親熊
小熊が棒状の何かでじゃれる
たくさんいるな~
こっち見てる?
たくさん写真撮ったな~
さて次は入道崎へ
しばらくまた辛い坂
段々開放的な風景になり、道もなだらかになってくる
入道崎、到着
昼食時間を過ぎてたけど食堂の海鮮丼、高いなー
軽いもんでいいからちょっと気になってたものを
なまはげソフト
チョコスナックが2本刺さった
色々フルーツ成分が練り込まれた一品
これだけ食べてさっさとまた走る
海から
農道へ
そして能代までの道のり
睡眠時間短い、きついアップダウンの繰り返し、昼食がソフトクリーム…
そんな要素が重なれば当然コンディションに影響し、
グロッキーになりながらスーパーで買い出しを終えてから八峰の道の駅に到着
夕食を済まして横になるとすぐ眠りにおちた
いやぁキツイ行程と悪いコンディション、トラブル付きでハードな1日だった…
せめて昼飯はしっかり食べて、出来るなら仮眠もしないと
あとネットカフェも使い方うまくやらねば
10日目 鶴岡→秋田 人生初利用
朝5時頃起き
6時半頃
例によって昨日一夜共にしたチャリダー君は朝食が無いので自分のを分けることにした
オートミールにお茶漬けの素とひき割り納豆を入れ、お湯を入れるだけの簡単な飯
ついでにコーヒーも淹れた
空が明るくなって改めて自転車と装備を見せてもらった
メリダのカーボンフレーム
調理器具は持っていないらしい
色々不足は有るんだろうけど
それも旅の醍醐味だよね
8時半過ぎ
自分は先に出発する事にした
鳥海山が曇りで全く見えない
途中から7号線を外れ沿岸を走る
1時間もしない内に再び7号線に戻る
秋田県に入りました
象潟の海
由利本荘の道の駅まで淡々と足を進める
食堂で焼肉丼
休憩室で20分程仮眠し
14頃また北上して秋田市へ
あきた港と秋田タワー
17時を過ぎて冷たい風が吹き、速乾性の長袖シャツ一枚だと寒い
施設内に入り、エレベーターで秋田タワーの最上階に上る
360°秋田の街と海が一望出来る
雲の隙間から太陽の光が差し込んでカーテンができている
こういうのレンブラント効果って言うらしい
今日も大体お終い
途中のスーパーでお弁当を買い、野外で食事を済ませる
さて今日の宿はネットカフェ
低予算の旅ならお馴染みかもしれませんが
なんと自分…
人生で始めてネットカフェを利用します!
全国展開している快活クラブさんで
防音個室を20時40分より8時間パックを使って明日朝4時間40分までです
初めの1時間で荷物搬入、シャワー、情報収集をしてから約6時間睡眠
残りの1時間で撤収を済ます
みたいな算段でいこうと思った
が、
なんとか全荷物を室内に入れて横になるスペースも確保できたが
目の前にPC…
自分にとって娯楽の権化とも言えるような存在が目の前にある
刺激が向いてしまい、眠るのが結局遅くなってしまったよ
ネットカフェには娯楽が多過ぎる…
もともとそういう為の施設じゃないか
何を言ってるんだ自分は
9日目 胎内→鶴岡 同志に会う
朝4時頃
雨が降り始めた
屋根下に陣取って雨避けしているつもりでしたが屋根から伝う雫が跳ねてきて多少濡れました
さほど雨は強くないので進行可能と判断して
6時前に出ました
1つ先の道の駅つく前辺りからやや本降りになる
今ではやや貴重なアイテムになったレジ袋を使って即席のレインブーツカバーを作る
バイク乗りの頃からこれやってます
村上の道の駅でヒッチハイカーに会いました
北海道から来て今帰路の途中らしく
不要な荷物はもう送ってしまったとのことで
持ち物は手提げ袋1つのみ
まだまだ距離あるのにそれだけで大丈夫なのかと訊くと大丈夫だという
まるでミニマリスト
必要不必要を見極める目、自分も養いたいです
持ってきたはいいもののまだ使う機会が無く
この先も無さそうなものいくつかありますので
つまりただのデッドウェイト
それから残念な天候故笹川流れを通ることを諦め、7号線をひた走ることにした
山ルートでお馴染みのアップダウン
登りで少し暑くなり
下りで結構体が冷える
そうこうしている内に
山形県に入ります
寒くて途中コーヒーを2杯飲んだ
汗塗れの時もそうだけど
体が濡れているときにスーパー等に入ると冷房効き過ぎて凍えてしまう
身を屈めながら買い物してます
お昼頃あつみの道の駅に到着
大盛りのかき揚げ蕎麦
味はまずまず
ここの道の駅に24時間開放されている休憩室があり、なんと畳の上で寝れます
徒歩旅行者らしき人が大きいザックと共に横たわっていた
起きていたら話しかけてみたかったけどな~
1時間程の休憩後、鶴岡目指してまた走る
また一つ山を越え
街中に来たあたり雨が止む
15時過ぎ三川の道の駅に着く
何度か来たことある場所なので
すぐ近くにお風呂とスーパーが有るのを知っていたから安心だった
お風呂でゆっくりした後、買い出しして19時過ぎに夕食を作る
近くに照明が無いのでヘッドライトで照らした
カレー焼きそばとオニオンスープ
不意に焼きそばが食べたいと思って麺をお店で探すも3袋入りしか売っていない
なぜ単品がないんだ
20時過ぎまた雨が降り始める中荷を積んだ自転車の旅人らしき影が見える
それから軒下のベンチに避難して落ち着いたようなので話しかけた
やっぱり自分と同じく日本巡りをしていた
10歳年下、仕事を辞めて旅を始めて長崎から2ヶ月
話を聞いてると旅の最中あんまり食べていないらしく
今日夕食抜きの状態で来たらしい
不憫なので手持ちの菓子パンと納豆1パック譲りました
話をしながら一夜過ごすことになる
旅を始めて9日目
ようやく自分と同じ目標を持つ自転車同志に会えました
ただ彼は青森から北海道には行かず引き返すとのことだったので正確には違う目標ですが
そんなこんなで今日も終了
ヒッチハイカー、徒歩旅行者、チャリダーと三者三様の旅人に遭遇しました
やっぱり旅先で同類を見つけると嬉しいですね
8日目 上越→胎内 長く暑い道のり
分岐で昨日食べた冷凍飯の残りをポットで温めたものを朝食にして
朝7時半過ぎ出発
しばらく国道8号線を走る
柏崎から分岐、鉄道に近く沿った118号線を走る
畑と木々、暑さ以外快適だけど何もない道
そして退屈に襲われやすい典型な道の特徴してます(個人的意見)
足取りが重くなってくる頃道の駅が
良寛の里
補給に足りないので手持ちのバナナも追加
ふと赤信号で止まった時に見えた
8日目午前中にして総走行距離1000キロ超えました
午後の行程も含めるとアベレージ130キロですね
新潟市に入る、やっと全体の中間辺りでしょうか
新潟に来たからにはあれを食べたい
燕三条ラーメン
背脂たっぷり塩も十分
ちなみに燕三条という2つの市の組み合わせ
燕三条か三条燕か、どちらの市の名前が先に来るかで言い争いが起こるんだとか
柏崎の人から聞きました
とりあえず適当に北上する道を進むも水族館の案内看板が出てきてなんとなくそれにつられてみちを進む
いざたどり着いて入館料金を調べると1500円
料金に躊躇して考える、
今日どこまで走るか決めていないし・・・
悩んでいると一人の老人に話しかけられた
旅をしている様相と浜松からの看板に反応してくれたらしい
体の調子がよろしくないらしい
めげずにドイツ語ロシア語を勉強しているんだとか、生涯学習ですね
元気があったらボートに荷を積んで海路で日本一周したい、なんて話してくれた
20分近く話していただろうか
お別れを告げ、先に進むことにした
水族館は余裕のある時またバイクで来ればいい
今日のその人と次会えることは無いだろうから
海辺を進んで
新潟みなとトンネル
中はひんやり
疲れが溜まる中加治川の道の駅を目指す
18時過ぎ
いざ着いてみると施設は改装のため長期の休業
それはいい、しかし隣にラーメン屋が有る以外何もない
どうしようかっと
ひとつ先の胎内の道の駅まで19キロ・・・
意を決して走り出す
1日の体力の限界に近づきながらも幸い平坦な道なので苦労はなかった
19時少し過ぎ到着
入浴施設があった
入れれば何でもいい
さっぱり
今日も冷凍飯、チキンライス
ちゃんとキャベツパックとかスープとか追加して
バランスは考えているから
今日はひときわ長かった
150キロ超えですもの
明日は雨です
強さ次第では足を止めようか
近くに雨避けられる場所無さそうなんですよね
進むのなら明日中に新潟を出たい
7日目 滑川→上越 噂ほどじゃないけれど
朝7時半頃滑川の道の駅を出発
しばらく8号線北の海辺の県道を進みながら8号線に合流
糸魚川手前の道の駅で少し目を閉じて休み、
11時手前、覚悟つけて再出発
洞門が現れてきた
バイクてここを通った時は自転車では極力通りたくない、そう思ってて
色々と都合で日本海側から北上するルートを決めた時、ここのことで随分心配し尻込みしまして、家を発つのが遅れてしまったり
経験は危険を知るのに役に立ったけど、反面枷にもなりました
洞門ヶ現れ始めてからすぐの洞門
片側規制で臨時信号が置かれている
自動車とトラックの間に挟まれ青になるのを待つ
青信号でいざ進み始め反対車線に出る
出来るだけ左側に寄ろうとするとなにやら道路表面に横線の溝がつけられた帯がありそこを走るとガガガガッと細かい振動が体にかなり負担をかけてくる
左によけるとコーンで規制されてる場所に入ってしまうし、右によると後ろからこちらを抜かそうとしているトラックの餌食になってしまう
どうすることもできないままその帯を踏み続けながら急いで洞門を出る
更にその先のトンネルの左手
歩行者自転車向けの迂回路があるのでそちらに入る
迂回路に出ると大して勾配もない、安全で静かな道になった
それでも昔はかなりの難所だったそうで
迂回路が終わりまた車道と合流
親不知の道の駅を過ぎまた片側規制の洞門区間が
さっきと違い今回は交通指導員さんがいるので指示に従うことに
同進行方向の車がすべて通過した後自転車の自分だけが道を通る状況を作ってくれたのでかなり安全な状態で走ることができた
そんなこんなで洞門の連続エリアを無事通過し、糸魚川市の街中へ
丁度お昼時なので駅前に以前食べたラーメン屋に寄った
麺にほうれん草を練り込んだ翡翠ラーメンなるものが有名
が、長期の休業て閉まってました
まじかー
近くにめぼしい食事処も無いので道すがら食べるものを探すとする
久比岐自転車道入口が左手に見えた
上越まで続いているらしい
すぐ近くのローソンで昼食を済ませてから
いざ進む
海辺だったり、山側を走ったり、トンネルがいくつもあったり
ん、なんか自転車道にイメージキャラクターが作られているみたい
久比岐凛(くびき りん)
・・・首切りん?
上越市に入りました
もう一踏ん張りして吉川区まで
今回終点予定の道の駅の隣に温泉があるからだ
しかし
メンテナンス休業だと
ガーン
もう今日は飯食ってさっさと寝るのだ
今回メインの親不知ですが
確かに危ない個所はいくつか有った
でもテールランプやライトで自分の存在をアピールしたり
後ろに自転車群がいれば路肩に車体を寄せて先に行かせたりで
危険を減らす事は出来るし
噂程ではないのかもです
正直もう通りたくはないですが
あと糸魚川に入った後、小谷方面に行くプランもありました
しかし小谷方面もトンネルだらけトラックだらけのヤバい道
これも経験で知っている
万が一の一でもあれば自転車はほぼ終わりだから
小谷の道の駅面白い所だから寄りたかったけど、今回は断念
親不知通過はマストだっただけで仕方なかった
まだ新潟は始まったばかり
明日はどこまで行けるか
6日目 金沢→滑川 6日目にして初観光
朝はいつも通りの時間に起き
撤収に急ぐ必要もないのでゆっくりとし
少し遅めの出発
途中金沢駅を通り
旅始めてやっと観光らしい観光しました
白川郷や能登島の水族館とかは営業時間外に着いて結局スルーしちゃいました
待つのあまり好きじゃないんで
兼六園はちょっと季節はずれのようで
ほとんど緑色、ツツジの花もかなり落ちてしまっている
観光終了後ちょっと自転車屋へ
旅始める以前より使っているグローブが損耗でひどい有様なのに加えパッドの形状がドロップハンドルでの長旅に向かないのか
手の平が痛くなってきました
サイクルベースあさひさんにてパッドのしっかりしたグローブを購入
これ以降手の平の痛みは徐々にに減っていきました
準備が済んで金沢をから東へ
石川県がもうすぐ終わる頃、道の駅 倶利伽羅源平の郷にて昼食
県境によくあるトンネルを越え、
再びの富山
しばらく8号線との付き合い
3日目に通った道を一部再び通り、
道の駅に展示された水槽の魚
やや風強めでしばらく殺風景な道
退屈さと疲れで鈍重になっていく
今日も疲れた
滑川の道の駅にて今日は終わり
明日は自転車旅でよく難所と言われる糸魚川の親不知を通過します
戦々恐々としてます
5日目 輪島→金沢 1年半ぶりに会いに行った
朝5時頃目覚め、朝食と撤収を済ませ
再び足湯に浸かってから出発
穴水まで戻ってから千里浜に出て金沢まで南下します
すしべんで昼食
自動車道沿いの農道を経由してなぎさドライブウェイをちょくちょく眺めながら自転車道に入る
午後から晴れ渡って景色が映えてきた分、暑さも本格化してきた
段々とへばってきて足取りが鈍くなる
自転車道は自動車道下のトンネルに定期的に交差するのでそのたび一時停止が必要になり、そのくせ自動車進入防止の為のポールの間隔が荷物ガン積みで比較的横幅のある自分の自転車では狭くてヒヤヒヤする
自転車道が終わり間もなく
今日の終点
トレーニングジムですが営業終了後ライダー向けに寝泊まり場所を提供して下さっていて
1年半前にもバイクツーリングの際お世話になりました
オーナーさんもバイク乗りでジムの集まりで定期的にツーリングをしています
武漢熱騒ぎで自分が飛び入り参加した回以降ツーリングが実施できていないと聞かされました
荷物を室内に収め洗濯と買い出しに出掛ける
荷物を大半取り外した自転車に乗るとその軽さ故にハンドルがプルプルしてすごい違和感
最高速度もさることながら加速具合が断然に違う
夜予定より早めにオーナーさんと近くの入浴施設でお風呂と食事を一緒した
行き帰りにオフロードバイクの後部座席に乗せてもらったが
これがまたとてつもなく怖い
自分で操作するのとまるで違う感覚が襲ってきて
グリップにしっかり握っていないと振り落とされそうだった
たまらず何回か声が漏れた
まあ、怖さ7楽しさ3の貴重な体験でした
入浴施設に着いて先に夕食
配膳ロボット、初めて見た
あんかけカツライスを注文
食事の間色々話しました
非常事態宣言でつい最近までジムが休業中だったこと
ツーリングが全然出来ないどころか今年のライダーハウス利用者が自分が1人目だったこと
副業を増やしてなんとかしのいでいるということ
こんな中自分のような者と一夜付き合って下さいました
本当にありがとうございます。
5日ぶりに風にさらされない室内で寝れました
明日は金沢観光を少ししてから富山を通って東北に向かって行きます