15日目 中泊→浅虫 準備が功を奏した
朝、ホトトギスの鳴き声が聞こえて目が覚める
今までよりずっと人の少ない朝の道の駅
撤収を済ませて8時ちょっと前に出発
竜飛崎まで近いようでちょっと遠い
走り始めて6キロ
標識の勾配表示は12%
ついに始まる
ギアを1番軽いものにして一定スピードを保つ
鼻歌でも歌えるような余裕を残すよう努めながら
鳥の鳴き声と自転車の駆動音と自分の息づかい、時々自動車が通り過ぎる以外はとても静かな時間が続く
スタートから1時間40分
頂上の展望台に到着し、登ってきた道のりを眺める
一度も自転車から降りずに登頂
前日2日間の準備が功を奏しました
やっぱり12日目のようなヘロヘロ状態を思うと定期的な休養ホント大事ですね
痛感しました
展望台から岬手前まで下り坂
貯めてきた位置エネルギーを一気に放出
竜飛崎
天気も快晴
そして岬の少し先
日本唯一の階段国道
車両が通れない階段を降りた先、また舗装道路の道に繋がります
風景を堪能後近くの店で小腹を満たす
日が暑くても汗の染みた体に風が吹いて冷える、よっておでんも美味しくいただける
大体の人は知ってる津軽海峡冬景色の歌詞
赤いボタンを押すと歌が流れる
旅に一番馴染み深い演歌ではなかろうか
トイレの後と道路の間
車で路上販売をしている名物おばあちゃん
10年以上竜飛崎でこの仕事をしている
「竜飛崎が晴れる日は少ないから今日快晴の時に来れたあんたはラッキーだよ!」
「お天道様は泣かせ続けでもくれないし笑わせ続けてもくれない。七転八倒、バラ色の人生じゃ駄目だよ」
とても年季のこもった声援を自分の肩を叩きながらくれました
折角だからキーホルダー買いました
1時間程滞在してから午後からは青森市方面に向かう
途中青函トンネルから出入りする新幹線を展望出来るスポットがあったので立ち寄ると日本一周ライダーがいた
岐阜出発で2ヶ月
本州東を巡り終わり北海道へ行く途中らしい
近くのスポットの事を教えあいながら北海道のどこかで鉢合わせするかもなー、なんてことを話した
のどかながらも日の照るなか途中バイパスに入り
青森市に入る
街中に入り青森駅近く、時刻15時過ぎ
昼食を軽めにしていて空腹に
青森のB級グルメを食べるためだ
3要素とも味の濃いスープ材料
飲んでみると味噌とカレーどちらも強すぎず弱すぎず牛乳でマイルドになる
絶妙なバランス
チャーシューは過度な味付けがなされず噛めば噛むほど肉の味
そして並盛りだけどボリュームはやや大盛気味
昼食軽めで我慢していてよかった
青森街中から東へ15キロ程
今日ば浅虫温泉でお終い
道の駅の駐車場端に自転車を置き
時間多めに温泉に入り休憩室で休む
19時過ぎ自転車の所に戻ると
リアのキャリアバッグの上に見知らぬお菓子が3つ
誰かが看板を見て置いていったようだ
もうどこかに行ってしまった
自転車旅は自身がエンジン故食べるものが多くても事欠かない
とてもありがたいのにお礼が言えない…
お菓子の前で密かに手を合わせ、心の中でお礼を述べる
ありがとうございます
美味しく頂きます
段々と北海道進出が近づいてきました